ACアダプター“ハブ”

1つのプラグであらゆるデバイスの電源を供給する「GreenPlug」　ＰＣ Ｗａｔｃｈ

要するに，これまでは機器ごとに専用のＡＣアダプタを用いて，個別に給電していたものを，１台のＡＣアダプタで複数の機器に給電しようというものです。

ただ，ここで問題になるのが機器ごとに必要とする電圧が異なっているということ。

また，プラグ形状の違いや，形状が同じでも極性の違いも問題になります。


そこで，この Green Plug ではどうしているかと言うと，

１：同社が開発したRISCベースのコントローラチップによって１個のＡＣアダプタから複数のポートに，異なる電圧の電力を供給できるようにした。
２：端子として「ＵＳＢ端子」を統一形状として規定することでプラグ形状や極性の問題を回避する。

ということだそうです。

これにより，個々のＡＣアダプタで交流→直流への変換時に発生している電力損失をトータルで少なくできる。

また，機器ごとにＡＣアダプタを用意する必要がなくなるので，廃棄物の減少にも繋がる。


目論見としては確かに悪くない方向だと思います。

今，私が部屋で使っているＡＣアダプタは・・・ＳＣ－８８ＶＬ（MIDI音源），ＭＸ－５（ミキサー），携帯電話充電用，ＰＤＡ充電用の４つか。

確かに機器本体が無事でもＡＣアダプタが壊れたらそれだけで使えなくなるわけですから不便と言えば不便なんですよね。

それが，少しでも解消されるならありがたいなぁ。


まぁ，確実に使えるためには，ＡＣアダプタとしてユニバーサルに使えるためには問題点もまだまだありそうですけどね。

複数の機器を接続する場合，ＡＣアダプタが供給できる電力内に収まっているかどうかを事前にユーザーがどうやって判断できるようにするか。あるいは，どうやってユーザーにそれをちゃんと点検させるか。というあたりはかなり難問ではないでしょうか。

さもないと，複数を繋ぐ → 供給能力を超えて電圧が不安定に → 機器の動作が不安定に or 故障の原因に，なんてことになりそうですが。