Nalarが日々(?)思うことを徒然なるままに書き連ねる日記もどきです。
以下のアフィリエイトプログラムに参加しています。
・Amazonアソシエイト・プログラム
移植手術を受けたことで少女の血液型が変化 GIGAZINE >肝臓の移植手術を受けたオーストラリアの少女の血液型が、手術後に自然と変化しドナーの免疫機構に適応したそうです。移植手術で血液型が変化するというケースはこれが世界で初めてとのこと。 血液型が変化って・・・。そんなことがあり得るんでしょうか? 元記事(当然英語)を見てみると・・・血液型が変化したとは書いてあるんですが,具体的に何型から何型に変わったのかは・・・書いてないですね。 血液型というと,一番に思いつくのがABO式(A,B,O,AB)ですが,まさか,A型だった人がB型に変わった・・・と言われてもすぐには信じられません。 ただ,実は人間の血液型の分類はそれだけではなくて,他にもRh式とか,MN式とか,種類としてはかなり多かったハズですので,もしかするとここでいう「変化」というのは,普段あまり違いを気にしなくても問題のない分類での変化なのかもしれません。 にしても・・・もし,比較的影響の大きいABO式やRh式の変化だったら・・・それはそれで凄いことだよなぁ・・・。 って,それだと輸血の時とかに怖いんじゃないかな。 いや,通常なら交叉適合試験(交差適合試験)をやるからその段階で分かるはずなんだけど。 PR
ものすごい確率ですが
肝移植と同時に、意図しない造血幹細胞移植(いわゆる骨髄移植)が生じ、しかも成功してしまったと。
骨髄移植では、ドナー(提供者)の骨髄(正確には骨髄から太い注射針で採取された造血幹細胞を豊富に含む血液。主に尻の骨から採取。間違っても脊髄からは採取しませんし、骨を切断して骨髄を取るというホラーなこともしません。採取はドナーの安全確保のため全身麻酔で行いますので、採取中は痛くも痒くもありません。その後は…言えない、私の口からは言えない…)を、レシピエント(移植患者)に『静脈注射(というより点滴)』で移植します。 今回のケースでは、たまたま提供された肝臓内にあった造血幹細胞(造血幹細胞自体は血液中どこにでも存在します。骨髄には特に大量にあるためココから採取して移植する訳です)が、ヘロヘロ~っと彼女の血管中を移動して骨髄まで辿り着き、元々の造血幹細胞に代わって上手いこと定着してしまった…って、血液内科の先生が聞いたら卒倒するよ! おそらく彼女の造血幹細胞が肝不全や移植前の免疫抑制治療で弱っていたこと。それと彼女とドナーとの相性が抜群だったこと。この二つの要因が『奇跡』を生んだんでしょう。 >もし,比較的影響の大きいABO式やRh式の変化だったら 移植治療において重要なのはHLA型(ヒト白血球型抗原)です。ABO式やRh式といった赤血球型はあまり関係ありません。 骨髄移植(特に非血縁者間移植)において、患者の血液型(ABO・Rh)がドナーのそれに変わるのは珍しいことではありません。(患者の体内で血液が凝固しないの?と思うのですが、別に問題ないそうで、その辺は正直良く分かりません) 輸血もある種の移植ですので、影響が少ないとはいえHLA型の不適合による拒絶反応が生じます。場合によってはHLA型もある程度合わせた血液を輸血します。今はHLA型の照合作業にかかる時間も短くなっていますので、緊急時以外は適合する血液があるか否かは別にして、HLA型も確認するのではないでしょうか。 今回の事例は一歩間違えば予期しない拒絶反応で死に至っていただけに、同様の結果を出すための研究と同時に、このような事態を生じさせない(移植臓器中の造血幹細胞を不活性化させるといった)研究も進めていただきたいものです。 (ドナーカードと骨髄バンクドナーカード持っています。キツネソバスキー) ※追記:この話題、新聞記事にもなっています(シドニー共同通信) それによるとO型/RhマイナスがO型/Rhプラスになった模様。 ドナーが12歳ということですので、移植時9歳の彼女との間で、造血幹細胞が馴染みやすかったのかもしれません。(子供はHLA型が固まっていませんので、急性拒絶反応さえ出なければ子供間での移植臓器の定着率は高いです) ちと気になったのは、免疫系がドナーと同一になれば移植された肝臓に伴う拒絶反応は出ないでしょうが、元々彼女が持っている他の臓器に対して拒絶反応が起きたりしないのでしょうか? うーん (IFFを必死で睨んでる『免疫たん』という眼鏡っ娘を想像してしまった駄目狐)
やっぱり移植っていうのは
大事なんですねぇ。
>>もし,比較的影響の大きいABO式やRh式の変化だったら > 移植治療において重要なのはHLA型(ヒト白血球型抗原)です。ABO式やRh式といった赤血球型はあまり関係ありません。 ありゃ,そうでしたか。 迂闊迂闊。 > 骨髄移植(特に非血縁者間移植)において、患者の血液型(ABO・Rh)がドナーのそれに変わるのは珍しいことではありません。 うわぉ,それも初耳。 > ちと気になったのは、免疫系がドナーと同一になれば移植された肝臓に伴う拒絶反応は出ないでしょうが、元々彼女が持っている他の臓器に対して拒絶反応が起きたりしないのでしょうか? うーん 今回の事例だと,起きない,と見ていいのではないかと思います。 まず,少女の生来の血液型が変化していなかったら,という前提で考えてみました。 ここで,移植した肝臓が無事に適合した。とします。 この場合,少女の免疫系がドナーの肝臓(体組織)を受け入れたわけですが,立場を入れ替えてみたら,どうだろうか。と。 実際の健康状態を考えれば,ドナーとレシピエントを入れ替えて,即どんな移植でもOKというわけにはいかないでしょうが,免疫系の反応という点だけにしぼれば,そう荒唐無稽な話でもないのではないかと思うのですが。 >IFFを必死で睨んでる『免疫たん』という眼鏡っ娘を想像してしまった駄目狐 いや,いつものことながら,このイマジネーションの凄さには感服します。
よくよく考えれば
肝移植を無視すれば、単なる骨髄移植状態な訳で…、免疫系が元々の臓器を攻撃しまくりだったら骨髄移植なんて成り立ちませんわな。
(攻撃しないとは思いませんが、対応できるレベルに収まるのでしょう。対応できない=移植失敗と言ってしまえばそれまでですが) 担当医が「術後感染症の可能性もあったので彼女はとても幸運だった」とコメントしているのを見て、臓器移植なんだから免疫抑制剤による免疫力低下(拒絶反応を抑えるため、意図的に免疫力を低下させます)→術後感染症対策必須なのは当たり前だろ?と思いましたが、これまたよくよく考えると、彼女って全身の免疫力が一時的にゼロ近くになっていた可能性が高いのか。 以下、骨髄移植(=造血幹細胞移植。臍帯血を移植することも最近は多いので、今後はこちらの呼び方が一般化するかもしれません)の説明になりますが、移植に当たってはまずはマッチングでHLA型が可能な限り(ある部分についてはほぼ完全に)同一なドナーを探します。結果的に免疫系を司る部分を総とっかえする訳ですから、マッチングをミスすると免疫系VS免疫系で一大事です。 ドナーが見つかりその他諸条件を満たせば移植となります。 移植に当たっては、患者の造血幹細胞を殲滅する必要があります。元の免疫系が移植された奴を攻撃しては困るので、徹底的に殲滅します。これが移植成功の鍵を握ります。 造血幹細胞を殲滅→白血球作れん→免疫力ほぼゼロ、となるので患者は無菌室に入院します。(この段階での移植中止はイコール死を意味します) ここまで準備して、ドナーの造血幹細胞を上でも書きましたが『静脈注射』で移植します。 移植された造血幹細胞はすんなり受入れられて骨髄に定着する場合もあれば(大成功)、どうしても残ってしまう元の免疫系を自ら殲滅しつつ骨髄に定着することもあれば(ちょっと拒絶反応出たけど成功)、元の免疫系や造血幹細胞と一進一退の攻防を繰り広げることも(ちょっと失敗。要増援部隊)あります。 もちろん返り討ちにされてしまうことや、どうしても定着しないこともあります。 今回の場合、ドナーが(意図せず)提供した造血幹細胞は、肝臓に残っている血液をそのままで移植したという場合を除けば、通常の骨髄移植からすると極めて少量のはずです。(通常体重キログラムあたり造血幹細胞豊富な血液換算で15~20CC。臍帯血移植だと数CCのことも(臍帯血自体少量+効率が良いので少量で済む)ままあります) この少数精鋭が元の造血幹細胞を押し退けてしまった訳ですから、彼女の造血幹細胞は恐ろしく弱っていたと推測できます。 それこそ肝移植向けの免疫抑制治療を遥かに超えるレベルで、全身の免疫力が失われていたはずです。 感染症対策が上手くいってくれて本当に良かった。 …人体、それは神秘の小宇宙… 「体内侵入者(アンノウン)確認」 「抗体反応(IFF)照合、有害物(ボギー)です」「当該域に免疫細胞(フレンドリー)なし」 「了解。白血球1(ヴァイパーゼロ1)スクランブル!」「スクランブル!」 ・ ・ ・ わは~っ
まぁ
>肝移植を無視すれば、単なる骨髄移植状態な訳で…、免疫系が元々の臓器を攻撃しまくりだったら骨髄移植なんて成り立ちませんわな。
そう言えばそうですよね。 >…人体、それは神秘の小宇宙… うん。人間って神秘(というか不思議)の塊だなぁ,って思います。
ものすごい確率再び
…あれから2年。まさかの再要請です。
もしかして私、ものすご~く典型的日本人なHLA型(ヒト白血球型抗原)なんでせうか?(笑…うべきなのか本人も悩むトコロ) まだ未確定要素が多いのですが、もし本決まりになりましたら、また暇潰し用書籍を教えて下されい。
わは~っ
>…あれから2年。まさかの再要請です。
保存してある某BBSのログを見てみたら・・・ホント2年前ですな。 >もしかして私、ものすご~く典型的日本人なHLA型(ヒト白血球型抗原)なんでせうか? 確率論はさておき,過去の事例だとどうなんでしょう? まぁ,単純に考えれば,年間の件数自体が増えて来れば,適合する件数が増えるのも分からないではないですが。 >まだ未確定要素が多いのですが、もし本決まりになりましたら、また暇潰し用書籍を教えて下されい。 また,適当に見つくろっておきます。 一応,前回紹介させて頂いたページ( http://www.kct.ne.jp/~nalar/text/info_b00.htm )に多少は追加してありますので。 |
カレンダー
フリーエリア
最新CM
[11/25 Jessegoamb]
[11/24 Jessegoamb]
[08/03 ナーラー・ヤナ]
[03/15 ナーラー・ヤナ]
[01/15 ナーラー・ヤナ]
最新TB
ブログ内検索
|