非食用からのバイオ燃料

「藻」から再生可能ガソリンを精製する技術が登場　ITmedia News

＞米Sapphire Energyは5月28日、藻からガソリンを精製する新技術を発表した。

をぉ，「非」食用からのバイオ燃料ですか。

＞耕地や農作物が不要なため、従来のバイオ燃料にみられた「食糧か燃料か」というトレードオフとも無縁だという。

うん。これが一番のポイントでしょう。
まぁ，だからと言って藻を刈り採り過ぎたら，それはそれで水産資源へのダメージなんですけどね。

しかし・・・ＩＴｍｅｄｉａの記事を読んだ範囲では首を傾げる部分が・・・ねぇ。

・タイトルと中身の微妙すぎる乖離
タイトルだと「藻→ガソリン」の精製技術が登場したように思えますが，記事では「藻→原油」の産出プロセス部分の技術だと書いてあります。
と言うことは・・・技術の詳細はともかくとして，でき上がるものは単純にガソリンとか軽油とか言えるほど単純な成分ではない，と言うことなんでしょうね。

・産出量（と言うか，精製量？　生産量？）がどの程度なのか。
どんな種類の藻を使って，どの程度の量が産出できるのか，っていう部分が不明なので，実用性はどんなもんでしょうか。
また，藻の成長速度も考えておかないと，近場で藻を採り過ぎて遠くから運んでこなきゃいけなくなってその分の燃料消費が増え過ぎても無意味だし。

＞新技術では日光以外の天然資源を必要としない上、藻は耕地以外の土地やにごった水でも繁殖するため、原油産出施設を簡単に、経済的に拡大できるのが特徴だとしている。

と書かれても，眉唾って印象が強いんですが（笑）

そもそもの『日光と二酸化炭素、藻などの光合成微生物を利用する「画期的なプロセス」』って表現からして。


さて・・・この週末使って，原文を読むか。


ちなみに，日本で非食用の植物からバイオ燃料を作るとすると・・・稲藁，麦藁に・・・やっぱり，竹かな？
古くから護岸用であちこちに植えられてるって印象が強いんですが，手入れもされずに放置されている場所もかなりあります。
どうせなら使えないですかね？
より単純に，ハウス栽培の暖房用燃料としてそのまま使う方が手っ取り早いとは思いますが，液体の燃料にした方が扱いが楽だし。