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ソメイヨシノの「両親」判明 Yahoo!ニュース

桜の代表的な品種「ソメイヨシノ」について,伊豆地方に固有の野生種オオシマザクラと東京・上野公園などにあるコマツオトメの交配で生み出された可能性が高いことが分かった。
というニュースです。

以前,科学雑誌Newtonで読んだ記事によると,今現在存在している全ての「ソメイヨシノ」は,遺伝子的には全く同一の個体,即ち,全てクローンなのだそうです。
その理由は,「もともと交配で作り出されたもので,しかも,その組み合わせが明確に分からない」ことと,「種子が出来ない(同じ樹の雄しべ,雌しべでは自家中毒で受粉しない)ので,挿し木で増やしていた」ことが原因だとか。

で,ちょっと気になったのはその記事の一部に,「全てのソメイヨシノが1本の原木から挿し木で増やされたクローン体ということは,いずれ遺伝子的な限界がやってきて,全てのソメイヨシノがまとめてダメになってしまうのではないかということが懸念されている」というようなことが書いてあったこと。
 上の段落は記憶違いでした。 誤りですので削除するのが本来でしょうが,自戒とするために残しておきます。

動物の場合,細胞分裂の回数に限度があって,それが寿命の一因でもある。という話はそれまでにも聞いた事があります。染色体の端の部分に「テロメア」と呼ばれる部位があり,細胞分裂の際に染色体(遺伝子)が複製される毎にここが短くなっていき,あるところまで短くなってしまうと細胞分裂が正常に行われない。ということが確認されていた ・・・・ ハズ。
逆に,このテロメア部分を延長する働きをもった酵素を導入すると,細胞分裂の回数の限界がなくなるとか。
実際,癌細胞はそのおかげ(?)で,無限に細胞分裂を続けられるそうです。

ただ,それが植物にそのまま適用されるのか,という疑問はありますが。

まぁ,その場合にしても,交配の元となる品種(の候補)が見つかったのであれば,理論上は,そこから新たなソメイヨシノを産み出す事が出来るわけで,ソメイヨシノが絶える心配は減ったとも言えます。


が ・・・・ そこでふと思った大きな問題点。
交配してできた桜が「ソメイヨシノ」かどうかって,どこで判定するんだろうか?
いや,桜の遺伝子-と言うよりも,この場合は染色体がいくつあるのかは知らないのですが,仮にn対(確か桜も2倍体なので,全体で2n本)あったとすると,交配の時に出来る可能性のある組み合わせは ・・・・ 「2の2n乗」通り。
更に,細胞質遺伝(卵細胞の細胞質-ミトコンドリアなどによる遺伝)の事も考慮するなら,さらに2倍で,トータルで「2の(2n+1)乗」通り。と。

それだけの膨大な組み合わせを全てコントロールするなんて無理だから,交配してある程度成長した個体の表現形質を見て(あるいはDNAレベルでチェックして),「ソメイヨシノ」と呼んでいいのか,それとも新しい別の品種なのか,を区別するってことになるでしょう。
が ・・・・ その基準ってどーするのかなぁ ・・・・ 。

前述のように,「ソメイヨシノ」の基準となる遺伝子が1パターンしかないので,「この範囲に入ればOK」という範囲設定自体ができない危険性があるのかな。と。
いや,他人が作った範囲設定(基準)に対して,どーとでもいちゃもん付けられるんじゃないかなぁ ・・・・ とか思うわけで。
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