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ビビリな若者たちよ! 匿名は止めて実名で意見発信する勇気を!…日経BP 痛いニュース

ビビリな若者たちよ!! 実名ブログで自分を「見える化」する勇気を!! ITpro

え~~~,日経BPのメールマガジンに実は登録しています。
で,自分の守備範囲外の記事も多いんですが,それでも読んでみると「ほぉ~」と思ったりすることも多いです。


が・・・今回のこれは・・・「ちょっと待て」と。

そんな無責任にインターネット上に実名を晒せと言っていいのか?


今日のタイトルは,アメリカ合衆国陸軍特殊部隊であるグリーンベレーで隊員に教えられる心得だと聞いた憶えがあります。
映画では勇猛果敢な兵士が一人で大軍を相手にする場面が描かれますが,現実の戦場でそんなことをする兵士は早死にすると言います。

「臆病」は本来悪いものではありません。
危険を見抜き,それを回避しようとする能力の1つです。

それが過剰であればそれはそれで問題ですが,「これをやっても大丈夫なのかな?」と疑問をもち,安全が確認されない限りそれをやらないというのは悪いことではないはずです。
しかるに,この元記事(ITproの記事)では,悪いことだと極め付けようとしていると言うか,洗脳しようとしていると言うか・・・という印象を受けます。


もちろん,実名を使うべき場面が皆無だとは言いません。
が,一般の,無名の人間が実名を出すべきだとは私には思えません。


>勉強会や懇親会などで出た学生たちの質問は,一言で言えば「ビビリ」の言葉ばかりでした。どうも,実名で情報発信をしたり,知らない人にメールをしたりするのが「怖い」ようなのです。自ら「ビビリ」だと告白して話す若者さえいて驚きました。
>この状況で,細かいビジネスマナーなど気にし始めたら,まさに何もできなくなってしまうでしょう。そこで,懇親会などでは,もっとリラックスして情報発信をすることを勧めました。

「細かいビジネスマナーを気にしてメールが出せない」ことと,「実名を晒して情報発信をする」ことは別物だと思います。


>だから,安心して「実名でブログ発信」をしてみてくださいと呼びかけたのです。もし読者やファンが殺到して「大変なこと」になるようなら,こんなありがたいことはないので,その時に対応を考えましょう。

良識ある人ばかりならいいでしょうが,非常識な人が大勢居たらどうします?
自分がストーカーにつきまとわれるようになってもそう言えるのでしょうか。


>個人情報保護法のせいでしょうか,どうもプライバシーに対する意識も過剰に見えます。
>ちなみに,私たち企業経営者の「個人情報」は商法の定めによりガラス張りになっています。企業の登記簿謄本や帝国データバンクの企業情報を閲覧すれば,自宅の住所や電話番号まで明らかになってしまいます。

>個人情報を出すリスクより,出さないリスクの方が大きいことを忘れてはなりません。

企業経営者と無名の一個人を同じに考えられてもねぇ・・・。
企業経営者の場合その立場に伴う責任の一環として,情報が公開されなければいけない部分があると思います。
けれど,仮にその会社の従業員であっても末端の一個人にまで同じだけの責任を要求するのが妥当かと言うとそうは思えません。


>また,学生たちは,年令が離れていたり,バックグラウンドが違う達人も交えたオープンなコミュニケーションも苦手なように見えます。これは,地域コミュニティと切り離された,集合住宅の個室で育ち,幼少期に先生と親以外の大人と接する機会が少なくなったことが原因かもしれません。

この部分に関しては,賛同できる部分です。
が・・・

>毎日顔を合わせる人も多いので,単なるあいさつだけでは終わりません。その場その場でアドリブで話さなくてはならないのです。

え~~~~~,ここを読んで思ったこと。
じゃぁ,顔を合わせる人が少なかったら会う前に,今日はあの人とはこんな話をしようとシナリオを作ってから出かけるんですか?

何かが違う。
現実とドラマのズレ,とでも言えばいいのでしょうか。
部分部分を見るとそれほど不思議なことを書いてあるわけでもないのに,全体としてみるとどうにも賛同できないなぁ。と。


余りに気になったので,この時点での元記事のページのトラックバック先15件を一通り目を通してみました。

私個人として一番賛同できるページは次のページです。

イチビリな若者たちよ!!匿名ブログで自分を「見えない化」する配慮を!! from タケルンバ卿日記


さて,今回のネタがネタだけに,人の書いた記事をベースにアレコレ付け加えだけしていてもどうかと思うので,自分の場合を少し書いておきます。

このブログも以前から開設しているサイトも,どちらもハンドルで通しています。
そのハンドルは同人活動を始めた時から使用しているペンネームと同じなので,その当時から私の事を知っている人に対しては本名を公開しているのと同じと言ってもいいでしょう。
その人達とメールをするときには,メールの最後の署名はハンドル(ペンネーム)と本名を併記しています。それは,「このメールは同人(あるいはネット上での付き合い)に関連する内容だということを明らかにするため」です。
そうでない要件の場合には本名だけを書きます。

あるいは,仕事でのメールに関しては,逆に当然ながらハンドル(ペンネーム)は記入しません。
何故なら,このブログもサイトも,趣味の活動の一環としてやっているものであり,本業の為のものではないからです。

業務の一部として開設しているブログやサイトであるなら,その業務に伴う責任の一環として実名を表記することは必要だと思いますが,プライベートの一部であるブログやサイトの場合には適当だとは思いません。


それに・・・ハンドルだからこそ書ける,あるいは実名を出しにくい上居うって言うのも有ると思います。
極端な例えかも知れませんが,NECの社員が実はVAIOのヘビーユーザーで,細かい設定やら便利な使い方,トラブル対策などメーカーサイト顔負けの素晴らしい内容のサイトを開設していたとして,そこに実名や勤務先を書けと言われても書けるものじゃないでしょう(笑)

で,最後に大本の記事に賛成か反対かと訊かれたら,「反対」です。
実名を出すのは今すぐでなくても,明日でもできます。
インターネットで個人情報を晒す危険性はよ~~~っく考えましょう。
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