Nalarが日々(?)思うことを徒然なるままに書き連ねる日記もどきです。
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エタノールの方がガソリンより環境に悪い? Gigazine >現在、代替エネルギーとしてバイオマスエタノールが注目されていますが、実際はどうなのでしょうか? >詳細は、以下から。 > >Does Gas Pollute Less than Ethanol? え~,先日も書いた憶えがありますが,バイオマス(生物由来の資源)の1種である,バイオエタノールが本当に環境に優しいのか,という点についての記事です。 今回の記事から要点だけ抜き出すと, >上記の記事によると、エタノールは燃焼効率が悪く、同じ条件の場合ガソリンよりも約54%も多く二酸化炭素を出してしまうらしい。 って,燃焼効率「だけ」を問題にしても意味ないってことに気付いてください。 ガソリンの場合,採掘プラントの建造から,採掘段階でのエネルギー消費,特に原油と一緒に噴出して来る可燃性ガスの始末(原油採掘のプラントの煙突の先で火が燃えてるのは,たいていはこの可燃ガスを燃やしている)で発生する二酸化炭素とか,その運搬に必要なエネルギー,生成段階で消費するエネルギーとか,色々考えなきゃいけない部分があります。 もちろん,バイオエタノールにしても製造の諸段階(作物の栽培,収穫,エタノール発酵など)で必要なエネルギーもトータルで考慮しなきゃいけないのは一緒ですけどね。 とか書いてる最中に気付いた点を1つ。 Gigazineの記事で化学式が表示されていますが,この式(画像)って,半分詐欺なのでは・・・と思える点が見つかりました。 >ガソリン、エタノールが酸素と化合した場合の化学式。 と書いてあります。 上の式は確かにガソリン1分子の燃焼(酸化)の化学反応式ですが,下の式をよく見てください。 なぜか,2つ書いてありますね。 そのうち,上の式には・・・Glucose と書いてあります。 グルコース,ブドウ糖のことです。 で,グルコース2分子が,二酸化炭素4分子と,エタノール4分子に分解されています(要するにエタノールを生成するための,発酵)。 そして,2つ目の式で,エタノール4分子が燃焼(酸化)する式が書いてあります。 エタノールの燃焼を問題にするなら,2つ目の式だけで充分でしょう。 エタノールの側にだけ,生成段階での二酸化炭素も含めているっていうのは比較として不適切ですよねぇ。 PR
うーん…
この民間シンクタンク?は何がやりたいんだ>Intota
体積あたりの発熱量はエタノールの方が少ないので、同じエンジンに使用した場合、エタノールの方がCo2排出量が多いのは当然なんですが。(エタノールの方が耐ノック性が高いので専用設計エンジンにすると、圧縮比が高くとれる=熱効率が良い=エンジン性能向上、となってその差は縮まります) わざわざ詐欺まがいのデータにして、信憑性を失わせる必要がどこにあるのやら。 こういうシンクタンクにこそ、ライフサイクルでのCo2排出量比較をやってもらいたいのに、化学をかじった人間なら簡単に導き出せる結論を大発見のごとく発表されても… 全く、シンクタンクって楽な商売だなぁ(苦笑) |
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