準天頂衛星打ち上げ間近！

GPSをもっと正確に――準天頂衛星「みちびき」、打ち上げへ　ITmedia News

みちびき 特設サイト ～見上げれば 宇宙から照らす 道しるべ～　JAXA

Ｈ－IIＡ １８号機の打ち上げ予定は９月１１日２０時１７分です。

＞宇宙航空研究開発機構（JAXA）は、準天頂衛星初号機「みちびき」を、9月11日に種子島宇宙センター（鹿児島県）で打ち上げる。日本のほぼ真上（準天頂）に見える衛星で、米国の衛星測位システムであるGPSを使った測位の精度を向上させるための実証機だ。


準天頂衛星については，これまでも取り上げたことはあります。

古いところだと，２００６年１２月１９日の「きく８号」の関連で書いた記事とか，今年１月の愛称決定の記事とか。

って，２００６年の記事は通信衛星をイメージしていたわけですが。


＞GPS信号を受信して三次元測位を行うためには、衛星4機以上が同時に見えている必要がある。だが日本は山間部やビルの谷間などで信号が届きにくかったり、測位できない時間帯があったり、信号が届くまでに時間がかかるといった課題があった。

確かに，カーナビが位置をきちんと把握するまでに時間が掛かる場面は結構ありますね。


＞みちびきは、日本の真上を通過しつつ地球の自転周期と同じ23時間56分で1周する軌道を周回する。みちびきが発信するGPS補完信号は、障害物の少ない真上から受信できるため、GPS測位精度を高めたり、GPS信号を受信機が捕捉するまでの時間を短縮できる。測位精度は、GPSのみの場合10メートル程度だが、みちびきを使うと1メートル以下に向上。測位可能時間は約90％から99.8％に、受信機の電源を入れてからの捕捉時間は、30秒～1分程度が 15秒程度に短縮されるという。

もともとＧＰＳというのは，アメリカ軍が自分たちのために作り上げたシステムで，それを諸外国にも，民生用にも開放しているわけですが，民生用のデータはわざと精度を低くしてあるので，１０ｍ程度の精度しかないわけです。
それを，日本に特化した補正を加えることで，精度を高くすることができる。と。

電源を入れてからの補足時間が短くなるのはいいなぁ。
個人的には，精度向上よりも嬉しいです。


まぁ，この辺りのシステムそのものの細かいことは Wikipedia の 該当ページ（グローバル・ポジショニング・システム）のページなどをご覧下さい。


それから，今更と言えば今更ですが，準天頂衛星初号機である「みちびき」の概略などはＪＡＸＡ内に解説ページがあります。

準天頂衛星と静止衛星の違い，特に地上から見た時の位置関係の変化についても，解説したページがあります。


さて・・・打ち上げ予定は９月１１日２０時１７分。

何事もなく中継が見られますよーに（笑）